自分は人と上手くコミュニケーションが取れない方の人間だと思っている人はたくさんいると思います。この本を手に取ってくださったあなたはどちらでしょうか? コミュニケーションに苦手意識がある方も、そうでない方もこの本を手に取ってくだされば、コミュニケーション能力を高めることができます。 あなたがもし、コミュニケーション能力なんて自分にはないと思われていたとしても、私は決してそのようなことはないと思います。どうしたら上手にコミュニケーションをとれるかと考えている時点で、話す相手のことを想って話すことができています。相手のことを想えることさえできれば、良いコミュニケーションはいくらでも取れます。1人の時に無言に耐えられない人はいないと思います。 自分以外の誰かがいると、何か話さないといけないと思い込んでいる人がいます。昔の私もそうでした。無言だと相手に不快感を与えてしまうのか、それとも話しかけることは迷惑に当たるのか、話すなら何について話すのか…そうやって自分を追い込んでしまうから無言に耐えられないのです。 自分はコミュ障だから…と思っている人ほど実は相手のことを想っているのです。 相手を思いやれる人は深いコミュニケーションをとることができます。そして、ちょっとしたコツとマインドをつかむだけで誰とでも自然にコミュニケーションとることができます。なぜコミュニケーションが苦痛に感じるのかを分析して、ちょっとしたコツをつかみ、マインドを変えることで気楽に人とコミュニケーションをとることができます。 人間関係が苦にならなければ人生はずいぶん楽になります。アドラー心理学では「すべての悩みは対人関係の悩みである」と言われています。対人関係にはコミュニケーションが重要なことはもとより、あなた自身のマインドも重要になってきます。 初めて会う人とのコミュニケーション。職場でのコミュニケーション。大切な人とのコミュニケーション。そのどれもが苦しいものではなく、自然なこと、そして、楽しいものになれるようにこの本を書きました。この本があなたの人生のお役に立てることを心から願っています。実をいうと私はコミュニケーションに強い苦手意識がありました。他人の顔色をうかがい、上手くコミュニケーションが取れなかったです。しかし、あることをきっかけにコミュニケーションが苦にならなくなりました。元コミュ障によるコミュ障のための生存戦略をこれからお伝えいたします。